加害者の自分を忘れると、いつか大きなしっぺ返しを食わないとも限らない

8月15日の終戦記念日が過ぎると、忘却が得意の日本国民の多くは戦争のことをぴたりと語らなくなります。
8月15日とは、前日に終戦の詔書に署名した昭和天皇が、ラジオ放送で敗戦を国民に知らせた日です。
それから2週間あまり後の9月2日、重光葵外相が米国の戦艦ミズーリ号で、ポツダム宣言の受諾を正式に表明する降伏文書に調印しました。
世界ではこの日が第2次大戦の終結日とされるのが一般的です。
8月15日にこだわるのは、表向きはさておき、天皇を神と崇める朴訥原始の精神を持つ旧人が多数を占める日本に於いては、この期に及んでも天皇の発言が何よりも大事、という心境の現れなのでしょう。
ラジオから流れる声を玉音と呼び未だにそう形容しているのがその証です。
戦争の徹底総括が行われれば、昭和天皇の巨大な罪は決して逃れようがなく、玉音などと言う民衆を見下した言葉もすぐに排除されるでしょう。
昭和天皇と軍部という、化け物級の戦犯の徹底仕置きが、国民の手によってなされなかった痛恨の歴史が招く不正義、また不条理はあまりにも多い。
そのうちで最も危険なのは、日本人が時間と共に急速に忘れつつある加害者としての自らの過去です。
筆者は8月15日前後の「日本国民による“戦争の犠牲者われら日本国民”称揚祭」の期間のみならず、何かにつけて日本の加害の歴史と、昭和天皇+軍部の超ド級の戦争犯罪を、国民自身で断罪できなかった苦渋の歴史を見つめ直す努力をしています。
その中でいつも心にひっかかっている事案があります。日本の戦争犯罪について書きこまれた次の主張です。
“「日本の軍国主義や右翼勢力が消滅しない限り、被害国の人々の反日感情はなくならない「(中略)」米国やロシアは日本に徹底的に報復したから、今は平穏な 気持ちで日本と付き合える。だが、中国人は何も報復していない」 ”
というものです。
文章の最後は、「中国人も韓国人も朝鮮人も、その他全てのアジアの被害者国の国民も、何も報復していない」と書き変えることもできます。
北朝鮮による日本人拉致は報復ではないか、という意見 もあるかもしれませんが、書き込みの言う報復とは、軍隊による日本全国民への報復、という意味だと考えられますから、規模や恨みの深さが桁違いに違います。
中・韓・北朝鮮を筆頭にアジアの国々と国民をあからさまに、あるいは密かに見下している日本人、つまりネトウヨヘイト系排外差別主義者に加えて参政党とその一味の歴史修正主義者らは、日本の過去の蛮行の被害者であるアジアの人々の心に気を配る努力を怠ってはなりません。
欧米の流行りである「~ファースト」を真の意味も知らないまま猿真似て、「日本人ファースト」と叫ぶうちに一歩間違えて、手痛いしっぺ返しをくらう可能性についても少しは心を砕いたほうがいい。
ちなみに上記の意見が書き込まれたサイト:
http://news.livedoor.com/article/detail/7924365/
は今は閉じられてしまっています。URLをここに貼り付けようとして知りました。
サイトが閉じられた理由は分かりません。あるいは故安倍ご一統さま等による何らかの介入でもあったのでしょうか。
筆者は以前、そのサイトを引用して次の記事を書きましたので参照していただきたい。
official site:なかそね則のイタリア通信
